山梨大学男女共同参画推進室

Alumni ~社会で活躍する女性たち~

2018年05月01日 TOPICS

このコーナーでは、本学を卒業した女子学生が社会で活躍されている姿をご紹介します。在学生や進路を考えている中高校生へのロールモデルとなり、将来を考えるきっかけとなる事を目的としています。

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山梨大学 大学院医学工学総合教育部博士課程 人間環境医工学専攻 生命情報システム学コース修了
望月 ちひろ さん

Q1.現在の職種と会社について教えてください。

山梨大学生命環境学域生命工学科の研究員として働いています。

私が所属する新森研究室では、生体機能を利用した新規機能性材料の開発や生命現象の分子化学的解明を目指しています。我々の身の回りで見受けられる集合様式は、多様な分子を識別しながら相互に作用しています。これから着想を得て、生体物質に対する分子認識機能を付与した様々な化合物を人工的に合成し、その多彩な機能を解明することで創薬化学やバイオセンサーへの適用、さらには生体・環境適合材料の開発等に関する研究を行っています。

Q2.具体的なお仕事はどんな内容ですか?

金微粒子の研究を行っています。

金ナノ粒子は生体適合性があり、光線力学療法やドラックデリバリーシステムへの応用が期待されます。さらに特異な電子・光学的特性はエレクトロニクスなど様々な分野への応用が期待される材料です。私は、これを超分子化学の概念を使って並べることで配列を制御し、高次な構造体を形成することで、高感度なセンサーへの応用が期待できます

Q3.仕事を選んだきっかけは?

今、所属する研究室は博士課程の頃からお世話になっています。私は、山梨大学の生命工学科に入学した時、生命とは何かに興味を持っていました。講義などを通して、生体分子間での相互作用に面白さを感じ、分子のナノスケールで起こる現象について詳しく研究したいと思い、今の研究室に進みました。

Q4.仕事のやりがい、楽しいと思えることは何ですか?

研究の面白さは、予測できない結果が出たときです。そして、「どうしてこの結果になったのか」、これを証明するために次にどのような実験を行えば良いかを考えることが楽しいです。私は、学部生の頃からのびのびと研究させてもらえたことで、自分の研究テーマにとても愛着をもっています。

Q5.仕事を行う上で、難しいことや大変なことはありますか?

研究を進めていく過程で、新しい機器を使った分析手法が必要になることが多く、日々勉強になります。山梨大学の機器分析センターの方々にも、大変お世話になっています。

Q6.お仕事以外の楽しみや趣味を教えてください。

東洋医学に興味があり、漢方や鍼が好きです。ここ何年かは、寝込むような風邪をひいていません。

動物園に行った時の写真

Q7.在学生や進学を考えている女子中高校生へメッセージをお願いします。

山梨大学には、目標に向かって頑張る学生に答えてくれる先生方が多くいらっしゃいます。皆さん次第で、充実した大学生活が送れると思います。

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