令和6年8月27日(火)、大村智記念学術館において、令和6年度ダイバーシティマネジメント研修会をダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)事業の一環として会場開催、同時オンライン配信しました。
今回の研修会は、早稲田大学文学学術院教授の森山至貴(もりやまのりたか)氏をお招きし、「言葉のちからとダイバーシティマネジメント」と題してご講演いただきました。
講演では、「ずるい言葉」の定義とその背景にある問題点を多くの例を挙げて説明していただきました。職場でのコミュニケーションを改善するためには、異なる属性を持つ人々が生み出す権力差に敏感であることが必要であると指摘されました。また、職場環境の中で、平等でないものがある場合、マネジメント側がマネジメントされる側を(説得という方法ではなく)言葉の力(「ずるい言葉」)を使って誘導することを避け、より平等なコミュニケーションを目指す必要性を強調されました。
この研修会は管理職および管理職を目指す方を対象とし、学内外合わせて154名が参加しました。参加者からは、「それと気づかずに行っていたことや、指摘されたのと同じ内容で行っていたことが明らかになり、自分の改善すべき点を意識することが出来ました」「大変勉強になりました。想像力を働かせて言葉を選んでいくべきだと感じました。」などの感想が寄せられ、有意義な研修会となりました。