山梨大学男女共同参画推進室

女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー

イベント情報

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イベントレポート

【令和6年度「女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー」ウェルビーイング講座Ⅱを開催しました】

 令和6年12月10日(火)、甲府キャンパス 本部棟5階第一会議室において、女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー「ウェルビーイング講座Ⅱ」を開催しました。男女共同参画推進室 特任助教 山村裕美先生による進行で、これまでの講義の振り返りと、2月18日に行う成果発表会に向けてのグループワークを行いました。
 まず、これまでの「キャリアデザイン講座」「ココロとカラダの講座」「働きやすい環境、ハラスメントを考える講座」で学んだことを振り返り、これからの課題に活かすための講義がありました。リーダーシップとマネジメントの違いや、自分のパーソナルティを知ることでより良いコミュニケーションに繋げること、心理的安全性を築くことの大切さ等について振り返りました。また、Well Beingの観点で、生産的で幸せな集団には「信頼できる関係」が築かれることや、Well Beingを導入する企業のメリットとして、従業員のモチベーションアップや生産性の向上が期待できること、健康経営の促進や離職防止・人材獲得につながること等を再確認しました。
 次に、成果発表会までの流れについての説明があり、業種・役職を考慮して編成された6つのチームごとに、役割分担(ファシリテーター・書記・資料作成者・発表者)や課題、各自持ち帰り内容(調査・インタビュー等)を決めていきました。チームごとに積極的な意見交換や話し合いが行われ、山村先生から「前回の講義でインプットは終わりで、これからはアウトプットの時間。チーム内では全員がリーダーとなり、一人一役を担う“シェアドリーダーシップ型”を意識し、報連相を忘れずに、チームで一つのものを作り上げてほしい。」とメッセージをいただきました。
 最後に、各チームのファシリテーターが課題について発表を行い、「Well Beingな労働時間」「給料upの可能性探し」「成果を上げるためのコミュニケーション~V字から三角へ~」等の様々なテーマが提示され、全体で共有しました。
 受講生からは「今までの学びを実践する機会を与えてくださり感謝しています。他の方との交流や他の会社の取り組みなどが聞けてとても勉強になります。」「成果発表会に向けて最初は不安でしたが、グループで課題を決め、それに向かってみんなで取り組むことにワクワクしてきました。」などの感想をいただきました。
 

     講師の山村裕美先生               講義会場の様子

 

    グループワークの様子          役割分担や課題について発表する受講生

【令和6年度「女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー」ウェルビーイング講座Ⅰを開催しました】

 令和6年11月20日(水)、甲府キャンパス 工業会館3階会議室において、女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー「ウェルビーイング講座Ⅰ」を開催しました。講師にNPO法人SECIプレイス 顧問の大岡明先生を迎えて、「よりよい職場環境の構築とWell-beingの関係」についての講義を行いました。
 まず、自己紹介を兼ねて、大岡先生の経歴について説明があり、Well-beingの観点で、ITからものづくり、フェムテック、一時産業(林業)など、様々なカイゼン事業を展開されていることについて紹介いただきました。また、大岡先生が様々な事業に取り組めたのは、会社員としての仕事を主軸に、経営やマネジメント、技術・技能伝承の研究や改善指導、社会活動等を平行して取り組んできたからであると説明がありました。
 次に、Well-beingと生産性の関連性についての講義があり、働いている社員の気持ちや「人」についてのデータを測定し指標がつくられた事例について紹介いただきました。「FINE」「HERO」が実現されている集団は、Well-being(幸せで、生産性・創造性が高く、心身が健康に保たれ、離職率も少ないこと)につながること、人間関係はⅤ字型ではなく三角形が好ましく、量ではなく質が大事であることを学びました。
 最後に、「カイゼン」(悪いところもいいところも直してより良くし続けること)についての講義があり、様々なカイゼン事例を通じて、トヨタ式生産方式の4つの手法や3M(ムリ・ムダ・ムラ)の捉え方について説明いただきました。また、動画を視聴した実験や、千円札の大きさを実際に描くワークを通じ、カイゼンには現場観測が有効であることを体感しました。さらに、技術と技能の違いの説明を行い、可視化・数値化できる「技術」をデジタル化することで技術習得の時間を短縮し、経験でしか蓄積できないコアの技能を磨く時間を作ることが大事であることを学びました。
 大岡先生から「よりよい職場環境の構築や自分自身の成長に取り組むための能力を、皆さんさんはすでに持っている。違いがあるとしたら、やるかやらないかの違い。Well-beingをやろうと思った時点で半分くらいは成功したと言えるので、今日の講義を通じて、「FINE」「HERO」の2つの概念を持ち帰って、職場でのWell-being向上に役立ててほしい。」とメッセージをいただきました。
 受講生からは「社内で作業の効率化に向けて取り組み始めたところなので、今回の講義内容を参考にしたい。人間関係はV字型と三角形があり、三角形の方が生産性は高いという話を聞いて腑に落ちた。」「どのような仕事もその目的を突き詰めると、最後は幸せのために存在し、幸せが人の生産性を高めることに共感した。」「今回は製造業的な視点だったので、画一的なマニュアル的ではない業務(企画を練る/表現を考えるなど)をカイゼンする場合はどうすればいいのかなと思った。」などの感想をいただきました。
 

      講師の大岡明先生               講義会場の様子

 

   千円札の大きさを描くワークの様子       講義の感想を述べる受講生

【令和6年度「女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー」働きやすい環境、ハラスメントを考える講座を開催しました】

 令和6年11月6日(水)、甲府キャンパス 工業会館3階会議室において、女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー「働きやすい環境、ハラスメントを考える講座」を開催しました。講師に社会保険労務士・キャリアコンサルタントの小林和美先生を迎えて、職場環境とキャリアアップ、ハラスメントについての講義を行いました。
 まず、職場環境を考える上で基本となる「人的資源」についての講義があり、採用コストやメンタルヘルス疾患による休業者が出た場合に発生するコストや残業代との比較についてご説明いただきました。その上で、コミュニケーションの機会を意識し、接触頻度を増やすことで心理的安全性を築き、コミュニケーションの土俵に乗ることが大切であることを学びました。
 次に、キャリアアップについての講義があり、役職に応じて求められるスキルを3つのカテゴリーに分類した「カッツモデル」を説明いただきました。そのうえで、女性管理職は「コンセプチュアルスキル(多面的視野など、14の構成要素からなる物事を概念化する能力)」を自らの力で培っていかねばならないことを学びました。さらに、大多様化時代に即した新しいマネジメントスキルを身につけなければ生き残れないと説明がありました。
 最後に、ハラスメントに関する講義とケーススタディのワークを行い、会社における新人指導の事例について問題解決と意見をそれぞれ付箋に書き出した後、グループごとにブレインストーミングを行い共有しました。小林先生からは「カッツモデルのスキルに加え、女性管理職には『道を拓く』というスキルも必要。男性の築いた道をたどるだけでは後任は続いていかない。マネジメントの視点、心理的な視点、法的(ハラスメント)視点など、様々な視点を持っていてほしい。」とメッセージをいただきました。
 受講生からは「ハラスメントにならないことを意識するのは大事だが、『良い職場環境をつくる』という視点で取り組んでいくという考え方はプラスに作用すると思った。」「よくあるハラスメント研修の当事者間の問題点・改善点ではなく、あくまでマネジメント側視点での解決法を考えるということで、今まさに自分に必要なマインドでとてもためになった。」などの感想をいただきました。
 

     講師の小林和美先生               講義会場の様子

 

   問題解決と意見を付箋に書き出す受講生    グループでのブレインストーミングの様子

【令和6年度「女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー」ココロとカラダの講座Ⅱ(心理学)を開催しました】

 令和6年10月30日(水)、甲府キャンパス 工業会館3階会議室において、女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー「ココロとカラダの講座Ⅱ(心理学)」を開催しました。教育学域 教育実践総合センター 准教授 渡部雪子先生をお招きし、コミュニケーションや自我状態(エゴグラム)についての講義を行いました。
 まず、コミュニケーションの重要性やコミュニケーションに関わる心の仕組みについての講義があり、3つの自我状態(PACモデル)と5つの心の状態(CP、NP、A、FC、AC)についてご説明いただきました。また、受講生それぞれがスマホを使用し、簡易版のエゴグラム診断を行い、自分の心の状態を知る機会を得ました。
 次に、コミュニケーションスタイルの分析についての講義があり、自分が他人に対してどのような対処の仕方をしているか、また他人は自分に対してどのような関わり方をしているかを「言葉」「態度」「行動」を分析しながら考えました。複数のコミュニケーション例が示され、心の状態によって、相補的やりとりや交差型やりとりが起こることを学びました。
 最後にグループワークを行い、会社内でトラブルが起こった際の対処方法について、5つの自我状態ではどんな言葉がけや態度が考えられるかを話し合い、グループごとに発表し共有しました。渡部先生からは「日々分析をすることは難しくても、相手との関係性が上手くいっていない時にPACモデルを意識することで解決の糸口を見つけることができる。ディスコミュニケーション解消にぜひ活用してほしい。」とメッセージをいただきました。
 受講生からは「PACモデルを初めて知った。性格ごとのコミュニケーション例がとても分かりやすかった。」「コミュニケーションは相手との関係の産物、人と人とが考えや感情を伝え合うプロセスであるという話をお聞きして、言語化されることでコミュニケーションを理解することができた。」「エゴグラム診断のサイトを上司に紹介して同じく診断してもらえたので、上司の特性も知ることができた。」などの感想をいただきました。
 

      講師の渡部雪子先生              講義会場の様子

 

 スマホを使用しエゴグラム診断をする受講生    グループワークでの発表の様子

【令和6年度「女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー」ココロとカラダの講座Ⅰ(産婦人科)を開催しました】

 令和6年10月9日(水)、甲府キャンパス 工業会館3階会議室において、女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー「ココロとカラダの講座Ⅰ(産婦人科)」を開催しました。医学域産婦人科学教室 臨床助教 中込彰子先生をお招きし、「女性の身体とメンタルヘルス」についての講義を行いました。
 まず、月経から考える女性の健康についての講義があり、女性の人生において女性ホルモンが「お守り」的存在であることや、毎月容赦なく繰り返される月経と排卵に大きなパワーを消費していることを学びました。また、PMS(月経前症候群)や子宮内膜症等の治療方法、更年期・更年期症状・更年期障害の違い等についてご説明いただきました。
 次に、「正しい情報を知り活用すること」の重要性についての説明があり、自分の生活習慣を見直すことや、人のライフサイクルには次世代に健康をつなぐ使命があること、プレコンセプションケアの概念等について学びました。
 最後に、自分を見つめるワークを行い、自分の「夢中」や「強み」を振り返り、2人1組のペアとなり共有しました。中込先生から、「仕事上のコミュニケーションとして、相手を理解し、相手の仕事を理解することでI am OK and YOU are OK!の関係性が築けると良い。自分への思いやり『セルフコンパッション』を大切にして、自分の中のどんな感情も認める。泣いて、頼って、頑張らないことも大切。」とメッセージをいただきました。
 受講生からは「PMSが仕事に影響することも多いので非常にためになった。」「無理して働いてきた部分があるが、自分の体を大切にするのと同時に他の方への配慮を忘れないように、上に立つものとして適切なアドバイスできるようにならなければと思った。」「自分を見つめるワークでは、ペアの方とお互いに興味関心を持ちながら自分と相手への理解を深めていくことができ、楽しい時間が過ごせた。」などの感想をいただきました。
 

      講師の中込彰子先生              講義会場の様子

 

  私の「夢中」再発見!ワークの様子      自分の「強み」再発見!ワークでの交流

【令和6年度「女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー」キャリア交流会を開催しました】

 令和6年9月25日(水)、甲府キャンパス 工業会館3階会議室において、女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー「キャリア交流会」を開催しました。男女共同参画推進室 特任助教 山村裕美先生による進行で、本セミナー受講生3名の方にご自身のことやキャリアについて発表いただきました。
 まず受講生3名による自己紹介の後、山村先生によるファシリテーションで、チームワークを行う上で心がけていることやワークライフバランスのとり方、キャリアを継続するコツや工夫していること等についてご意見をいただきました。
 次に個別ワークで、「キャリアアップの強み」「キャリアアップの弱み」「キャリアアップの機会が来たら」「キャリアアップによる負の影響」の4つについて自分の意見を考えて付箋に書き出した後、グループセッションでホワイトボードに付箋を貼りながら意見を出し合い、最後に全体で発表し共有しました。
 山村先生から、「今日取り組んだ作業は『SWOT解析』というもの。自分自身が『負=脅威』に感じていることを紙(付箋)に書き出し、どんなことを脅威と感じるのかを明確にすることで、自分でも気付かなかった気持ちに気付き、解決策を導くことができる。一つの手法として、ぜひ取り組んでみてほしい。」とメッセージをいただきました。
 受講生からは「セミナーでよくある凄い社長・部長のお話も勿論勉強になるが、身近な他者の考えに触れられて良かった。」「それぞれ違う仕事をして違うキャリアであるメンバーと、それぞれのキャリアアップへのイメージを共有することができて勉強になった。」「受講生のお話を聞いて『自分らしく、ワクワクする方へ流れに身を任せて、一生懸命やってみる』と目指す方向性が見えた。」などの感想をいただきました。
 

     講師の山村裕美先生               講義会場の様子

 

受講生の(左から)小尾さん・西川さん・野村さんによるキャリア発表

    グループセッションの様子

【令和6年度「女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー」キャリアデザイン講座を開催しました】

 令和6年9月10日(火)、甲府キャンパス 工業会館3階会議室において、女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー「キャリアデザイン講座」を開催しました。講師に山口理栄先生(育休後コンサルタント®/青山学院大学社会情報学研究科プロジェクト教授、株式会社山口企画代表取締役)を迎えて、日本における管理職の実態や管理職に対する視点、リーダーシップとマネジメントの手法の違い、6つのリーダーシップ等についてご説明いただきました。
 講義ではワークを行い、まず個人ワークで印象に残る上司やリーダーシップ等について考えた後、グループディスカッションで自分がリーダーシップを発揮するとしたらどんなタイプが向いているのか、どんなリーダーになってみたいか等を全体で共有しました。
 山口先生から、「講義を聴いている間は学べているが、帰ってからどうするか。『継続して学ぶ』を始めることが大事。時間を作る・習慣化する・健康/体力を維持することが、継続のために必要になる。講義で得たヒントを参考に、それぞれの興味に応じて自ら学んでほしい。」とメッセージをいただきました。
 受講生からは「生物学的に差がない!と言い切ってくれたのが頼もしかった。また女性は管理職への期待値が高い・自己評価が少し低いということを初めて知った。」「色々なリーダーシップの中から自分にあったもので、自分らしく信頼される管理職になれるよう学びを続けて行きたい。」「グループワークを通じて他社の方の話を聞くことができ、非常にためになった。」などの感想をいただきました。
 

     講師の山口理栄先生               講義会場の様子

 

   グループディスカッションの様子    どんなリーダーになってみたいかを考えるワーク

【令和6年度「女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー」入校式およびガイダンスを開催しました】

 令和6年9月3日(火)、大村智記念学術館において、「女性のためのリスキリングとキャリアアップセミナー」の入校式を挙行し、25名の受講生が入校しました。
 本セミナーでは、山梨県内企業や公共機関等で就業中の管理職を目指す社会人女性を対象に、令和7年3月までの6か月間、座学やワークショップによる学びやメンタリングを通して管理的立場の女性を増やすためのキャリアデザインを行いながら、キャリアアップを図る企業女性間のネットワーク構築を目指すものです。
 式では、中村和彦学長が「学ぶことの本来の面白さ、そして学びの持ち越しにつなげられるような体験をしていただきたい」と、入倉由紀子 山梨県多様性社会・人材活躍推進局次長が「性別にとらわれない多様な選択が可能な社会の実現に向けて、その中心となる人材となられることを期待している」と述べ、受講生を激励しました。その後、入校生を代表し、野村裕子さんが「自分の可能性を広げる第一歩を踏み出したい」と抱負を述べました。
 また、式終了後はガイダンスを行い、小林明理事(男女共同参画・特命)および志村結美男女共同参画推進室長が挨拶を述べ、スタッフ紹介や本セミナーの概要、講義会場等の大学キャンパスについて説明しました。
  

     式辞を述べる中村和彦学長   祝辞を述べる入倉由紀子山梨県多様性社会・人材活躍推進局次長

 

    挨拶を述べる野村裕子さん               集合写真

        

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