山梨大学男女共同参画推進室

2025年度

イベント情報

働く女性のリスキリングとキャリアアップセミナーを開催いたします。詳細はこちら

イベントレポート

【令和7年度「働く女性のリスキリングとキャリアアップセミナー」アサーティブコミュニケーション講座を開催しました】

 令和7年9月17日(水)、甲府キャンパス 工業会館3階会議室において、働く女性のリスキリングとキャリアアップセミナー「アサーティブコミュニケーション講座」を開催しました。男女共同参画推進室長/教育学域生活社会教育講座 教授 志村結美先生を講師として、自己主張をしながらも相手を尊重するコミュニケーション方法である「アサーション」についての講義を行いました。
 はじめに行った自己紹介のワークでは、パントマイムを活用して「すてきなところ探し」に取り組みました。この活動を通じ、コミュニケーションの第1歩として、自分と相手の素敵なところを見つけ、自己肯定感を高めることの大切さを学びました。
 次に、チェックシートを用いて自分のアサーション度を理解するワークに取り組みました。ここでは、対人関係における3つのタイプ「アグレッシブ」「ノン・アサーティブ」「アサーティブ」についての講義があり、自分自身の特徴を理解することができました。その後、表情を使ったミニワークを通じて、言葉より非言語的な要素(表情・姿勢・声・手振り等)が大切であることを実践し、DESC法によるセリフ作りや、Iメッセージを活用した問題解決のためのアサーションの方法についても学び、実践的なコミュニケーション力の向上を目指しました。
 志村先生から、「アサーションは完璧なものではなく、いつもアサーティブに行動する必要はない。アサーティブ・トレーニングを通して、自分を素直に表現してほしい。」とメッセージをいただきました。
 受講生からは「パントマイムを通して和気藹々と話すことができ、今後のセミナーへの不安がぐっと減った。自分の良いところを書いていただいた紙は、いつでも見られるように持ち歩きたい。」「相手が柔軟に受け止められる言葉ばかりをチョイスしていた気がするので、自分の気持ちを適切に相手に伝えることを意識した言葉選びもしていきたい。」などの感想をいただきました。

【令和7年度「働く女性のリスキリングとキャリアアップセミナー」キャリアデザイン講座を開催しました】

 令和7年9月10日(水)、甲府キャンパス 工業会館3階会議室において、働く女性のリスキリングとキャリアアップセミナー「キャリアデザイン講座」を開催しました。講師に山口理栄先生(育休後コンサルタント®/青山学院大学社会情報学研究科プロジェクト教授、株式会社山口企画代表取締役)を迎えて、「自分だけのキャリアデザイン」についての講義を行いました。
 講義ではまず「そもそもなぜ女性限定のセミナーなのか?」という問いかけがあり、日本のジェンダーギャップ指数は、2025年の結果は148か国中118位であること、特に、政治と経済の分野で値が低いことを学びました。男女格差の理由として、ジェンダーバイアス(男女の役割についての固定的な観念)と男女の行動特性の性差があげられ、考え方や働き方に無意識的・意識的に影響を及ぼしている日本社会の問題について説明がありました。
 ワークでは、男女の行動特性上の性差に、組織あるいは女性本人としてどのように対応すればよいかを個人で考え、さらにグループで意見を出し合いました。さらに、性差が不利になりにくい4つのリーダーシップ(変革型・協同型・奉仕型・包摂型)について学び、どのタイプのリーダーシップに興味があるか、どんなリーダーになってみたいか等、グループディスカッションを行ったあと、全体で共有しました。
 山口先生から、「ジェンダーステレオタイプによる思い込みは、時に無意識の偏見となって自分の可能性をせばめてしまうことがある。今日から始まったこのセミナーは心理的安全性が高く、安心できる場。思い切って発言をして、リーダーシップの練習をしていってほしい。このセミナーで成長しましょう。」とメッセージをいただきました。
 受講生からは「自分の中にある無意識のジェンダーバイアスがあることや、リーダーシップのタイプについて学べたので、早速仕事に実践していきたい。」「会社も年齢も異なる受講生と意見を交わせて良かった。他社と集まっても同業種であることが多いが、今回は他業種の方と話ができて大変刺激になった。」などの感想をいただきました。

【令和7年度「働く女性のリスキリングとキャリアアップセミナー」入校式およびガイダンスを開催しました】

 令和7年9月4日(木)、大村智記念学術館において、「働く女性のリスキリングとキャリアアップセミナー」の入校式を挙行し、20名の受講生が入校しました。
 本セミナーでは、山梨県内企業や公共機関等で就業中の管理職を目指す社会人女性を対象に、令和8年3月までの6か月間、座学やワークショップによる学びを通して管理的立場の女性を増やすためのキャリアデザインを行いながら、キャリアアップを図る企業女性間のネットワーク構築を目指すものです。
 式ではまず、中村和彦学長が「受講される皆様方には、ご自身の可能性に気づき、学ぶことの本来の面白さを体験し、今後の成長につなげてほしい。」と式辞を述べました。続いて、山岸ゆり山梨県多様性・働き方統括官から「性別に関係なく、一人ひとりが自分らしい生活を実現できる社会へ向け、皆様がその推進力となることを期待している。」と祝辞が贈られ、受講生に温かい激励の言葉が届けられました。その後、入校生を代表し、芦澤美喜さんが「受講生の皆様との出会いを大切にし、積極的に、楽しみながら学びを深めたい。」と抱負を述べました。
 また、式終了後はガイダンスを行い、小林明理事(男女共同参画・特命)および志村結美男女共同参画推進室長が挨拶を述べ、スタッフ紹介や本セミナーの概要、講義会場等の大学キャンパスについて説明しました。

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